2018年4月25日、日本初となるドローンレースチームRAIDEN RACINGの発足記者会見を行いました。記者会見には多くのメディアの方々がお越し下さり、RAIDEN RAICINGの注目の高さが伺えました。
ご協力頂きました皆様、改めて御礼申し上げます。
◆日本初プロドローンレースチーム『RAIDEN』発足、DCL2018年シリーズ参戦発表、記者会見概要
2018年4月25日(水) 、スポーツ専門チャンネルJ SPORTSの特設スタジオにて、DRONE SPORTS株式会社による記者会見が行われた。日本初となるプロフェッショナルドローンレースチーム”RAIDEN RACING”(以下RAIDEN)の発足、またヨーロッパ最高峰のドローンレースリーグ”DroneChampionsLeague”(以下DCL)への参戦決定についての発表を行い、数多くのメディアを集まったことからも注目度の高さがうかがえた。
登壇者は弊社代表取締役 小寺 悠(下段左から順に)、実業家で共同ファウンダーの堀江 貴文氏、DCL映像総監督AntonNelson氏、通訳小寺 隆太、RAIDENパイロットの(上段右から順に)『DK』こと後藤 純一、『KAZUMA』こと阿左美 和馬、『TAKUMI』こと鈴木 匠、インドネシアからの中継で『MARIO』ことAxel Mario。会見はエヴァンジェリストの西脇哲司氏(右司会席)の進行により行われた。
◆登壇者コメント
●代表取締役 小寺悠
日本ではまだまだドローンレースは普及しておらず、ドローンはあくまで”ホビー”として捉えられている。だが、世界ではドローンレースは新しい空のスポーツと言われている。
今回、RAIDENが出場するDCLは、ヨーロッパだけでなく、世界を転戦するツアー。F1をモデルにした世界リーグで、開催地は中国の万里の長城など、各国の象徴的な場所で行われることになる。映像的にも面白くなるだろう。
●Co-Founder堀江貴文氏
オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校」(以下HIU)を開設したのが3年前から、HIUを中心としてドローンレースの大会を開くようになった。それを2回、3回と重ねていくうちに、日本にドローン協会ができたり、ドローンレース自体が盛り上がって来たと感じている。もちろん世界的にも盛り上がりを見せているが、その初期から関与してきた立場から言うと、ドローンレースが大きく発展することは間違いない。ドローンレースは見るだけでなく、投資対象としても面白い。
ドローンレースに使われている技術の事は全て把握している。私の役目はチームのスポンサー集めやチームの広報だと思っている。
●DCL映像総監督AntonNelson氏
DCLは日本チームの参加を非常に歓迎している。DCLはアジアでのマーケットを拡大したいと考えており、8月には中国で、アジア初となる大会を開催する。実は現在、2019シーズン日本での開催も協議している。
まずRAIDENには2018年のシーズンでいいパフォーマンスをしてもらって、大会を盛り上げてもらいたい。
●『DK』後藤純一
日本でのドローンレースの認知はまだまだこれから。メディアを通して、ぜひ知ってもらいたいと思う。やってみたいと思ってくれる人が増えれば嬉しい。
DCL参戦について、せっかく出場できるのだから世界一を目指したい。だが初参戦と言うこともあり、チームで戦う、勝つための戦略をたてるといった経験が不足している。今年のシーズンは、これらの目標を立て、しっかり達成していくことで成長していきたい。
また、RAIDENは1年のみで終わる一過性のチームではない。来年、再来年とノウハウを蓄積していくことで、世界1のチームを目指していきたい。
●『KAZUMA』阿左美和馬
ドローンクラッシャーこと、阿左美和馬です。昨年のドローンクラッシュ数は100機かな…(笑)
若さを武器に、クラッシュもする事もあるだろうが、丁寧な飛行を目指していきたい。
ドローンクラッシャーの名前は今年で返上する予定(笑)
色々な課題をチームで乗り越えていきたい。
●『TAKUMI』鈴木匠
海外のレースに出場するからには、世界一を目指して頑張っていきたい。
僕はドローンレースに取り組み始めてまだ始めて1年程だが、RAIDENの活動を通して、世界にも通用する技術を身に着けていきたい。もっと練習して、そのレベルを目指していく。
●『MARIO』Axel Mario(インドネシアからの中継)
DCL出場の機会を頂き、ありがとうございます。これは自分にとって非常にいい機会になるはずだ。
記者会見に直接参加することができなかったことは残念だが、試合ではベストを尽くして、結果を残せるように頑張りたい。
◆質疑応答
――「プロ」としてのインカムはどのようなものを想定しているのか
(小寺)ユニフォームの広告掲載枠を設けている。これはサッカーのチームなどと同じ。その他にもコンテンツを増やし、収益を増やしていきたいと考えている。
――選手に対しても報酬を支払っているのか
(小寺)各パイロットと契約を交わして、報酬を支払っている。試合に参戦する宿泊費や交通費、また参戦時に使用するドローンの機体の費用(1台5~10万円)についても負担していく。ドローンは多くのパーツから出来上がっているが、それらをチーム内でシェアすることで、互いに補修することも可能にしていく。このような体制は、個人戦ではできないこと。
――DCLの中で、日本人の選手枠の上限はあるのか
(小寺)今年は締め切っているのでRAIDENのみ参戦となっている。来年以降、ルール変更等で他の日本チームが参戦することもあるだろう。日本チームは他にも出て来てほしい。様々なチームができて切磋琢磨できる状況ができたらいいと思う。尚、チームのメンバー編成については、パイロット4名を選定することが条件となっている。うち3名は日本人、1名はオブザーバーとして外国選手も可能となっている。これに加えて、メインのパイロットが参戦できない場合に参加するパイロット枠が2枠ある。
――日本と海外のドローン規制について、どんな違いがあるのか?
(小寺)日本では同時に3台までしか飛ばせないという規制がある。海外ではこのような規制はなく、DCLでは8台が同時に跳ぶ。日本の規制が改正されない限り、例えば日本でDCLを開催することを、現在DCLと協議しているが、今の法律だと難しい。各所と調整をして理解をしてもらいながら進めていきます。
――日本と海外のドローン規制について、どんな違いがあるのか?
(後藤)DCLのレギュレーションは日本で開催されているドローンレースとものが違う。まず、機体が大きい。電波についても違う。日本ではコントローラーから機体に電波を飛ばして操縦しているため、機体が物の陰に隠れると墜落してしまう。DCLだと多くのアンテナを立ててあるため、自分の視界が届かないところでも飛行することが可能になっている。
――DCL以外のイベント参加、もしくは主催はあるのか?
(小寺)日本ではドローン体験会やドローンフェスタなど開催していく予定。啓蒙活動は積極的に行っていき、ドローンレースのすそ野をのばしていきたい。海外のリーグに出場するが、日本のことを全く見ていないわけではない。日本に逆輸入しようと思っている。
――国内でのドローンレースを盛り上げるためにはどのようにすればいいか?
(小寺)一般社団法人日本ドローンレース協会の代表理事を2年務め、国際大会も開催している。(※堀江氏が冒頭で話しているHIU発のプロジェクト)
イベントを開催する際に重要なのは、エンターテイメント性。お客を飽きさせない施策を考えていきたい。
(堀江氏)レースの会場を含めた一体的な盛り上がりが重要。子どもでもプロのパイロットになれるので、非常に夢がある。体験会、VR、グルメなど総合的なコーディネートをすることで、より広くファンを獲得していくことが必要かと思う。
(Nelson氏)映像制作をしている立場からすると、クオリティの高いメディアコンテンツを提供することで、ファンを増やしていくことが重要かと思う。実はRAIDENの中高生パイロットの学校での撮影もしてきたのだが、そういった映像から、ドローンレースのヒーローが生まれる過程を提示し、魅力的なコンテンツを作っていきたい。
◆ DCL2018シーズン、開幕戦は6月22、23日ドイツ/ミュンヘン! RAIDENの活躍にご期待ください!
ついに発足、本格的な活動を開始したRAIDEN、活動を通して、様々なニュースをお伝えしてきます。日本のドローン業界のあり方についても一石を投じながら、新たなスポーツをご提案し、皆様に新しいエンターテイメントを提供していきます。大会の様子は、記者会見の会場として使用させていただいたスポーツ専門チャンネルJ SPORTSで放送が決定しています。
https://www.jsports.co.jp/motor/drone/
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